
飲食業界で今最も注目を浴びていると言っても過言ではない新しい形態のレストラン「ゴーストレストラン」をご存知ですか?
ゴーストレストランとは、デリバリー特化型のレストランをさし、実店舗を運営していないため、外から見てもレストランには見えないという意味でそう呼ばれるようになりました。
既に飲食店などを運営していれば、最短2週間で開業できるケースもあるというほど、とにかく「速く安く」開業できるのが特徴のゴーストレストラン。
今回はそんなゴーストレストランを始めるために必要なものから、開業のメリット・デメリットについて詳しくご紹介していきます!
目次
1. ゴーストレストランとは?
2. ゴーストレストランを始めるために必要なもの
3. ゴーストレストランのメリット・デメリット
4. ゴーストレストラン開業で迷ったら
1. ゴーストレストランとは?
ゴーストレストランとは、「レストラン」としての実態を持たず、必要なものはキッチンと料理人のみ。
店舗や客席、スタッフなどはいらないのが大きな特徴であり、開業費用を大きく抑えつつ、気軽に開業することができる新しいレストランのあり方です。
お客様からは「Uber Eats」や「Walt」などのフードデリバリーサービスを通じて注文を受け、料理を作り、配達されます。
フードデリバリーサービスが普及してきた昨今だからこそ、このような形態でレストランを始めることが可能になってきました。
そんな「ゴーストレストラン」はどのように始めるのでしょうか?
2. ゴーストレストランを始めるために必要なもの
①食品衛生責任者の資格
料理を提供する上で、この資格がないと法律違反になります。必ず取得しましょう。
6時間の講習(受講料は10,000円前後)を受ければ、誰でも取得することができます。全国共通の資格なので、取得地域と開業場所が異なっていても問題ありません。
ただし、調理師や栄養士などの国家資格保有者は、講習を免除されます。
②調理に使うキッチン
ゴーストレストランでの調理は、「クラウドキッチン」「シェアキッチン」、既存の飲食店のキッチンスペースを「間借り」する形で行われることが多いようです。
それぞれ用途に合わせて、キッチン選びをしましょう。
③デリバリーサービスの登録
「Uber Eats」、「Walt」、「出前館」など、様々なデリバリーサービスがあります。
それぞれ、初期費用の有無やサービス利用料、決済手数料が異なるので、比較して、どのデリバリーサービスに登録するかよく考えましょう。
④飲食店営業許可
飲食店営業許可を取得できる条件は2つ
・食品衛生責任者がいること
・保健所の検査をクリアし、営業許可証を取得すること
新規で飲食店営業許可を取得することは、申請や調査があり非効率的です。物件を探す際は、必ず、すでに飲食店営業許可を取得している店舗や施設を選ぶようにしましょう。
3. ゴーストレストランのメリット・デメリット
ゴーストレストランのメリット
①開業費用が抑えられる
②料理を作ることに集中できる
③天候に売上が左右されない
④臨機応変に料理やジャンルを変更できる
ゴーストレストランのデメリット
①プロモーションが大変
②提供できる料理に限界がある
③飲食店密集地でないと配達員がいないことがある
④プラットフォーム依存型なのでサービス利用料はかかってしまう
4. ゴーストレストラン開業で迷ったら
ゴーストレストランのはじめ方は、通常のレストランよりも開業費用も抑えられ、開業するまでのスピードも早いでしょう。
そのため、今後もゴーストレストランは増加していくと考えられます。そうした数あるゴーストレストランの中で、いかに注目を集め、より多くのお客様に利用してもらえるかが鍵となります。
ゴーストレストランのデメリット面であるプロモーションをSNS等で頑張り、他店よりも注目を集めるなど、工夫をしながら売上アップをしていきましょう。