
飲食店を開業するためには事前に色々な情報を集めておくことが成功への鍵です。
今回は飲食店の開業を考えている方へ、開業のステップや開業後の経営ノウハウをご紹介したいと思います。一緒に開業準備を進めていきましょう!
目次:
1.開業時にかかる費用はいくら?
2.開業方法とは
3.開業後うまく経営するには?
4.開業準備を進めよう
1.開業時にかかる費用はいくら?
飲食店を開業したいと思ったとき気になるのが開業資金ですね。
今回は一般的な飲食店を開業しようと思ったときにかかってくる費用についてご説明していきたいと思います。
一般的なレストランを開業しようと思ったとき、初期費用として700万円~1000万円ほどかかってくると言われています。
もちろん、店舗の規模や立地によっては価格も変わってきますが、内訳としては、「物件取得費」「内外装費」「暖房機器」「食器・調理器具などの備品」「什器費」「家賃」「運転資金」などです。
“物件取得費”は飲食店を経営する場合、最初に家賃の6~10ヶ月分ほどまとめて支払う必要があるのでそれも頭に入れておきましょう。(家賃が20万だった場合、120~200万程度)
“運転資金”に関しても個人のお店だと評判が広まるには時間がかかるので半年は赤字になることを想定しておくと良いです。
2.開業方法とは
飲食店の開業と言っても様々な方法があります。
店舗を構えた開業や、フードトラック、実店舗を持たないゴーストレストランなど、規模や業態で開業にかかる時間も費用も変わってきます。
それでは一般的な開業方法について説明していきます。
店舗を持った飲食店を開業するためには平均で1年ほどかかります。
流れとしては、
Step1【コンセプト検討開業】12ヶ月前
Step2【事業計画策定開業】11ヶ月前
Step3【物件探し開業】8ヶ月前
Step4【資金調達業】5ヶ月前
Step5【料理・メニュー開発】開業4カ月前
Step6【店舗内外装設計/施工】開業3ヶ月前
Step7【厨房設備購入】開業3ヶ月前
Step8【什器・備品購入】開業2ヶ月前
Step9【各種届出・手続き】開業1ヶ月前
Step10【スタッフ採用・教育】開業1ヶ月前
Step11【プレオープン】開業1週間前
→ ㊗️ 開業
次に、最近注目を浴びている“ゴーストレストラン”の開業の流れです。
こちらは最短で2週間から開業することができます。
基本的な流れは上記の一般的な飲食店とほとんど同じですが、店舗を持たない分、物件探しや店舗内外装設計/施工、什器購入、スタッフ採用などの多くの工程を省略・短縮することが可能です。
Step1【食品衛生責任者の資格を取る】6時間ほどの講習
Step2【キッチンのレンタル物件探し】飲食店営業許可が取れているところが望ましい
Step3【レジシステムの準備】自前で容易してもレンタルでも可能
Step4【各種届出・手続き】飲食店営業許可、食品別に許可が必要なもの
Step5【フードデリバリープラットフォームへの登録】配達員の多さやエリアを比較
→ ㊗️ 開業
3.開業後うまく経営するには?
経営が難しいと言われている飲食店ですが、成功している店舗ももちろんあります。
今回、成功している飲食店の経営ポイントを3つ紹介します。
①売上高の分析
飲食店の業績改善のためには売上高の分析がとても大切になります。いまの売上がどのような要素で成り立っているのかを知ることで、適切な対策をしやすいです。
基本的に売上高は「客単価×客数」になります。売上が減少している場合、その要因は客単価が落ちている、または客数が減っているかのどちらかです。
客数が少ない場合、「新規顧客」と「リピーター」ではどちらが少ないのか、客単価が低い場合、ランチタイムとディナータイムどちらが改善できるのかなどの時間帯別でも分析が可能です。全体的な売上高だけでなく、細分化して考えることが大切です。
②顧客情報を管理・分析して常に改善
飲食業界は流行り廃りが激しく、競合も常に多いです。
そのため、顧客が増えたからといって安心して集客を怠っていると、簡単に他店にお客様を奪われてしまいます。
リピーターを増やすためには、顧客情報の管理・分析を怠らず、常に時代に合わせたアップデートをしていく必要があります。
例えば、リピーターが少ないならば、「競合店がある」「メニューに魅力が足りない」といった可能性があるかもしれません。そこから新メニューの提案など新しい戦略を立てることができます。
顧客に合わせて宣伝方法も異なってきます。若い世代にはやはりSNSを利用した宣伝が効果的です。逆にチラシなどの紙媒体を利用しても目に止まることは少ないかもしれません。
その他にはポイントカードを作ることや、LINEのお友達登録で定期的に広告を出すことでリピーターを増やすことに繋がります。
③ABC分析
ABC分析とは、売上高や販売数をもとに、メニューの重要度や優先度を考える方法です。
メニュー別の売上を表にしたうえで、売上が多い順に並び変え、その構成比を計算します。(対象商品の売上金額÷全体の売上金額)累積構成比を算出します。(全ての構成比の合計)そして、累計構成比が高い人気のメニューをA、一定の売上が期待できる商品をB、人気がなく売上が期待できない商品をCとします。
これによって、力を入れるべき商品やサービスを可視化できるとともに、フードロスへの貢献もすることができます。
4.開業準備を進めよう
開業準備、開業後の経営ノウハウをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?
開業前にもしっかりとした準備が必要ですが、開業後からが本当のスタートです。
開業を失敗させないためにも常に売上・顧客の分析を怠らず成長を続けていきましょう!
経営が難しく入れ替わりが多いと言われている飲食店経営ですが、しっかりと戦略を練ることで多くの人から愛されるお店になること間違いないです!