
飲食店の開業に助成金を活用しようと考えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。それぐらい飲食店においては「開業の資金をどうするか」が重要な問題です。
この記事では、助成金を活用しつつも限られた資金で開業する方法についてお話しいたします。
目次:
1.そもそも開業に必要なものとは
開業に必要なものの筆頭が資金です。
どれくらい必要かというと、一般的には最低数百万~最大2000万円程度が必要だといわれています。
そのため、まずはこの開業資金を用意できるかどうかということが開業の大きな分かれ道となります。
多額の資金が必要になる理由として、以下のようなものが必要であるからです。
一般的な飲食店で必要な、届け出や資格、そしてその他の2つに分けてご紹介します。
まず、資格・許可について述べます。
飲食店を開業するということは、食品を提供することになりますから、やはり保険所の許可は必要です。具体的には以下の3点です。
①飲食店営業許可
→飲食店としての設備の基準を満たすことで得られる許可です。
②食品衛生責任者
→飲食店を提供する際に必ず1名必要。
③提供する食品別の許可
→乳製品や菓子などが一例です。
資格取得自体は大きな費用のかかるものでありません。
しかし資格を取得するための基準を満たすために営業するための場所や設備を用意する必要がありこれに費用がかかるのです。
また、飲食店というビジネスをすることになりますので、以下の届けも必要です。
④個人事業の開業・廃業等届出書の提出、また確定申告の準備
(法人として開業する場合は登記など別の手続きとなります。)
その他として以下があります。こちらも飲食店を開業するための準備のようなものですが、やはりある程度の初期費用がかかることがわかるでしょう。
・飲食店の営業を行う場所を決める
・食材の仕入れ先を探す
・レジシステムの導入
・従業員を募集する
(家族で開業する、もしくは一人でできるような小規模の飲食店の場合は不要かもしれません。)
2.飲食店の開業で助成金が必要な時どうする
1で飲食店の開業には数百万から2000万円程度必要であることをお伝えしました。
自己資金で始める方法もありますし、銀行から融資を受けたり、クラウドファンディングで調達する方法もあります。
しかし、上記のような資金の調達が難しい方もいらっしゃると思います。
そのため国の制度である、助成金や補助金を活用しようと考えている方もいらっしゃるでしょう。
結論としては、開業の際に助成金や補助金を活用することができません。
なぜなら助成金などはすぐに支払われることはなく、開業した後に支給されるからです。
確かに助成金などが開業した後に飲食店を経営し続けるにあたって重要な役割を果たす可能性はあります。
しかし開業をする時点においては仮に助成金補助金が支給されるとしても、自分の資金でその部分は立て替える必要があるのです。
3. 明日からできる飲食店の開業方法を紹介
2で助成金や補助金は飲食店の開業にはすぐに使うことはできないことをお伝えしました。
自己資金がなく融資やクラウドファンディングを活用しにくい人はどのように開業すれば良いのでしょうか。
自己資金が少なくても開業できる方法として、間違いなくゴーストレストランという形がおすすめです。
ゴーストレストランとは何かというと、客席を持たない無店舗型の飲食店のことです。
客席を持たない飲食店というのが想像できない方もいるかもしれません。
最近ではフードデリバリーサービスが充実してきており、それを利用すれば客席を持たなくても飲食店を経営することができるのです。
ゴーストレストラン。おすすめする理由は以下の通りです。
・シェアキッチンを利用して開業できる。
ゴーストレストランでは客席を持ちませんから、すでにあるキッチンを複数の飲食店でシェアすることもできるのです。シェアすることで、キッチンの設備を整えるための費用や労力を抑えることができますし、自分の店が使う時間だけ使うので賃料も抑えるができます。
・家賃や人件費などがかかりにくい。
シェアキッチンを使うことで費用を抑えられるほか、単純に客席を持たないのでその分のスペースや従業員の費用がかかりにいくいです。
・コロナ禍の影響を受けにくい。
客席があり店で飲食をする場合、新型コロナウィルスの感染拡大の影響から、開業を見送るというのも選択肢の一つです。
しかしゴーストレストランではデリバリーやテイクアウトで料理を提供します。
コロナ禍でデリバリーやテイクアウトが注目されているのは皆さんご存知でしょう。
ゴーストレストランでは、「家でおいしいレストランの食事がしたい」というニーズに応えることができますから、今すぐに開業しても成功する可能性があるのです。
このような理由から、最短で飲食店を開業するためにはゴーストレストランがおすすめです。
4. 開業するならゴーストレストラン!
ここまでの説明で開業するならゴーストレストランが最適であることをお分かりいただけたでしょうか。
初期費用が抑えられることやすぐに開業できることが特徴です。
もちろんゴーストレストランの場合客席がないので直接お客さんの声が聞きにくい、もしくはデリバリーでの提供になるので料理の幅が限定されるということもあるかもしれません。
しかしまずゴーストレストランとして開業することで飲食店を始める貴重な機会となります。
また例えばテイクアウトも行うことでお客さんと関わることができるなど工夫をすることでやりがいを得ることもできるでしょう。
飲食店の開業に少しでも興味のある人は、ぜひゴーストレストランという形での開業を検討してみてください。