
この記事では、飲食店の開業に興味のある方に向けて、「クラウドキッチン」について解説します。
クラウドキッチンとは何なのか、またクラウドキッチンを利用することで何ができるのか紹介します。
▼目次
1.そもそもクラウドキッチンとは?
2.クラウドキッチンの始め方とは
3.東京で利用できる人気クラウドキッチン5選
4.ゴーストレストランで開業してみよう!
1.そもそもクラウドキッチンとは?
クラウドキッチンとは一言で言うと、飲食店を開業したいオーナー向けにキッチンとしての設備が整っている場所を貸し出すサービスのことです。
昨今注目のクラウドキッチンですが、なぜ注目されているのでしょうか。
クラウドキッチンは、すでに飲食店営業許可(飲食店を開業するために必要な資格の一つで、保健所からキッチンなどの設備の検査を受ける必要がある)を得ている場合が多いです。
また、キッチンを複数の飲食店(入居者)でシェアすることできるため低価格で借りることができます。
つまりクラウドキッチンを借りて、料理をオンラインのデリバリーサービスで配達すれば、比較的簡単に飲食店を経営することができるのです。
ちなみに、クラウドキッチンを利用するなどして、無店舗で経営しているレストランがゴーストレストランと呼ばれることがあります。
2.クラウドキッチンの始め方とは
クラウドキッチンを利用することで比較的簡単に飲食店(ゴーストレストラン)を経営することができると言われています。
とはいえ、ゴーストレストランを開業するために行わなければいけないことも当然あります。
ここでは、ゴーストレストランを開業するために特にクラウドキッチンをどのように借りるか解説します。
近年ではクラウドキッチンに注目が集まっていることもあり様々なサービスがありますが、どんな観点で選べばよいのでしょうか。
ここでは3つの観点を紹介します。
①料金
初期費用という点では50~100万円程度が主流です。
キッチンの設備などによって初期費用は異なってくるので、どのような設備が必要なのか考え、それを満たすキッチン7日確認しましょう。
また月額などでかかる利用料は売り上げに対して一定の割合での課金、もしくは固定利用料など様々な料金体系があります。
②キッチンの立地
デリバリーの場合の配達できるエリアやテイクアウトの際のお客さんのアクセスがキッチンの立地で変わってくるからです。
③経営支援
クラウドキッチンは単にキッチンを貸し出すだけでなく、食材の仕入れや売り上げの分析、さらにはマーケティングの支援などを行っている場合もありますので、確認する必要があります。
上記3点を中心に自分に合ったクラウドキッチンを選んでいきましょう
またクラウドキッチンを利用してゴーストレストランを開業するためには以下のようなことも必要です。
・デリバリーサービスに登録する
デリバリーサービスとしてubereatsや出前館などが主要なものとして挙げられますが、こちらに登録する必要があります。
売り上げに対する手数料やデリバリーに対応するエリアが異なりますのでどのデリバリーサービスに登録するか検討する必要があります。
・食品衛生責任者の資格を取得する
クラウドキッチンは営業するための資格が少ないことが特徴ですが、食品衛生責任者の資格は必ず取る必要があります。基本的には1日で取得することができます。
詳細については各都道府県の食品衛生協会のHPを確認し、忘れすに取得しましょう。
3.東京で利用できる人気クラウドキッチン5選
クラウドキッチンを開業するためにはキッチンを借りる必要があります。
では実際に借りることのできるキッチンのサービスとしてどのようなものがあるのでしょうか。
ここでは人気のクラウドキッチン5選を紹介します。
①キッチンベース
キッチンベースは最も有名なクラウドキッチンサービスの一つです。
本稿執筆時点では、中目黒・神楽坂・浅草・にキッチンがあります。
初期費用は100万円~となっており、特徴としては、月額の利用料が3種類あることが挙げられます。
これにより、以下のようなニーズに柔軟に対応することができます。
・完備された設備を借りて、すぐに開業したい
・最低限の設備のみでよいので、自分でカスタマイズしたい
また、売り上げデータの分析やデリバリーサービスの活用に関するサポートも受けることができます。
②@Kitchen
出店にかかる初期費用がかからないこと、さらに固定費がかからず、売り上げに対して一転の割合で使用料を支払うという料金体系になっていることが特徴です。
本稿執筆時点では、浅草・青山に2か所・本所吾妻橋・麻布十番・清澄白河にキッチンがあります。
③OUR KITCHEN
OUR KITCHENは初期費用100万円プラス月々の運営費という料金体系となっています。
白金に店舗があり、今後2号店、3号店も開店予定です。
また今後自社でのオリジナルデリバリーサービスの提供も予定しており、今後見逃せないクラウドキッチンになりそうです。
④DELICIOUS FACTORY
こちらは現在下北沢に店舗を構えており、初期費用50万円~+月額料金でキッチンを使用することができます。
最大の特徴はテイクアウトカウンターが用意されいていることです。これにより、お客さんに直接料理を届けるという販売経路も確保でき、デリバリーサービスの手数料も抑えることができるのです。
⑤MORI KITCHEN
MORI KITCHENは東中野に店舗があり、費用は初期費用78万円+利用料となっています。
やはり、自社でのデリバリーサービスの提供を今後予定しています。
それに加え、キッチン設備の使いやすさや集客(マーケティング)の支援などゴーストレストラン経営のサポートに力を入れているクラウドキッチンのようです。
4.ゴーストレストランで開業してみよう!
「飲食店を開業し、自分の店を持ちたい!」
「自分で店舗を経営したい」
このような思いから飲食店を開業したいと考える方もいらっしゃるでしょう。
しかし、飲食店をいきなり開業するのはそう簡単にできることではありません。
このため「今はまだ難しい」と考えている方もいるのではないでしょうか。
・営業するための資格
・お客さんがアクセスしやすい店舗を探し、借りること
・キッチンなどの設備を整えること
・従業員を集めること
・安定的に売り上げを作ること
上記のことが求められるからです。
しかし、飲食店を開業するための手段は様々です。
最近注目の「クラウドキッチンを利用すること」もレストランを経営するための方法の一つです。
今回紹介したクラウドキッチンに関する情報を基に、クラウドキッチンを利用していち早くゴーストレストランを開業することが成功への道になるかもしれま