新型コロナウイルスの感染状況は、現在も猛威を奮っています。
一方、世界ではワクチンの摂取も徐々に始まり、 “アフターコロナ”と呼べる日もそう遠くないのではないかと言う希望も見えてきました。
これまで苦境に直面してきた飲食店にとっては、ようやく長いトンネルの出口が遠くに見えてきた状況です。
ではアフターコロナ時代の飲食店が抱える課題とは、いったいどのようなものなのでしょうか?
目次
1:コロナ渦の人手不足の現状
2:ウィズコロナを生きる術
3:アフターコロナの人材採用
4:まとめ
1:コロナ渦の人手不足の現状
新型コロナウイルス感染拡大以前から、少子高齢化が問題となっており、日本国内全体で労働力人口の減少が問題視されていました。
その中で多くの飲食店が人手不足で頭を抱えスタッフが足りず、閉店を余儀なくされる店舗も出ていました。
そして国内最大手の信用調査機関である帝国データバンクの調査結果によると、約8割の飲食店が人手不足に悩んでいると言う結果も出ています。
しかしこの未曾有の災害により、飲食店に限らず閉店、倒産が増え、同時に職を失った人々も多くなってきているのが現状です。
外食店各社が頭を悩ませてきた人手不足も、職を失った人々の新たな働き口として一時的に解消されるかとも思われますが、人口減少の現実を見ても長い目で見れば再び人手不足になる可能性は高いと言えます。
2:ウィズコロナを生きる術
新型コロナウイルスの影響は数年間続くと見られています。
では、ウィズコロナを生き抜くためにはどうすれば良いのでしょうか?
このご時世、まずは人を必要とする工程とランニングコストを削れるだけ削って、とにかく損益分岐点を下げ、その下がった損益分岐点で商売を組み立てていくことを考えましょう。
ではランニングコストを引き下げ、人件費を削るためには、具体的に何をすれば良いのでしょう?
コロナ禍の支援金も含め、ゴーストレストランやバーチャルレストランといった業態を視野に入れる必要性も出てきます。
時代に合わせた方法を都度考えていくことが重要でしょう。
3:アフターコロナの人材採用
今回の新型コロナウイルス感染拡大を経て、この先の採用は格段に難しさを増していくことが予想されます。
若い世代はこのコロナ禍で飲食業界が大きな打撃を受ける様子を目の当たりにしてきました。
その上で自分の進む道として選ぶには、当然大きな不安が伴うでしょう。
さらに、以前からすでに傾向としてあった、「長く働けること」を軸に企業を選ぶ動きが、今後は一層強くなりそうです。
だからこそ重要になるのは、人材育成の仕組み作りや、働きやすい環境の整備、人を大切にする風土の醸成などに力を入れつつ、そうした取り組みをSNSなどを通して積極的に発信していくことも重要かもしれません。
それが、ウィズコロナの時代に「選ばれる企業」になるためには欠かせない条件なのではないでしょうか?
4:まとめ
この世界を巻き込んだ新型コロナウイルスは人々のこれまでの価値観を改めて見つめ直す機会となりました。
今回のコロナ禍で自分たちの生活のあり方、幸せの価値観、ビジョンに真摯に向き合い、考えた人も多かったようです。
それはもちろん職選びにもつながります。
これからのウィズコロナ時代、自社の理念や価値観、感染対策も含めた QSCの取り組みをホームページやSNSで発信することが、顧客の信頼を得るためにも、そして、今後の人材採用を進める上でも重要なポイントと言えるかもしれません。