
この記事では、シェアキッチンを利用することで、飲食店を開業を開業する際の新たな形を切り開けることをお伝えします。
▼目次
1.今話題のシェアキッチンとは?
2.シェアキッチンを始めるためにするべきこと
3.シェアキッチンのメリット・デメリット
4.シェアキッチンを始めて開業準備を進めよう
1. 今話題のシェアキッチンとは?
ここでは、シェアキッチンとはそもそも何なのか説明します。
シェアキッチンとは複数の飲食店が使う前提のキッチンのことを指します。
これがなぜ今話題となっているかというと、通常の飲食店の形と異なるからです。
通常の飲食店の場合、飲食店のオーナーがキッチンやお客さんが飲食をする場所を用意し、キッチンの設備や内装も自分で手掛けます。
しかし、シェアキッチンでは調理器具など用意されたキッチンを使います。
そして、例えば平日は飲食店Aが使い、土日は飲食店Bが使うというような形でシェアをします。
もしくは、ランチの時間とディナーの時間でそれぞれ別の飲食店が使うというシェアの仕方もあるでしょう。
シェアキッチンが注目されるようになった理由として、
以下が挙げられます。
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①シェアキッチンにオンラインのデリバリーサービスを組み合わせて飲食店を開けるようになったこと。
②近年注目の「シェアリングエコノミー」の考え方と共通点があること。
2.シェアキッチンを始めるためにするべきこと
近年注目のシェアキッチンですが、どのように利用することができるのでしょうか。
シェアキッチンを使った飲食店の開業の流れは以下の通りです。
・シェアキッチンを借りる
・食品衛生責任者の資格を取得する
以下で詳細にに説明します。
・シェアキッチンを借りる
まずは、シェアキッチンを借りる必要があります。
立地や同じキッチンを利用する他の飲食店、また利用料金や利用できる時間などを確認する必要があります。
・食品衛生責任者の資格を取得する
食品衛生責任者の資格は料理を不特定多数の人に提供するにあたって必ず必要になってくるものです。
コチラは、6時間程度の講習で誰でも取得をすることが可能です。
スケジュールや場所に関しては、各都道府県の食品衛生協会のHPを確認しましょう。
加えて、
・デリバリーで提供する場合、オンラインデリバリーサービス(udereatsなど)に登録する
・レジシステムを導入する
・収益などに関して確定申告をする準備を行う
なども必要になってきます。
このように、シェアキッチンを利用して飲食店を開業する特徴の一つが、やるべきこと・必要なことが少ないという点があることがわかります。
例えば、一般的に飲食店を開業するのに必要だと言われる、「飲食店営業許可」については、シェアキッチンがその許可を取得していれば不要です。
シェキッチンとして貸し出している場合は、すでに「飲食店営業許可」を取得済みのことが多いです。
※提供する食品ごとに許可が必要な場合があります。
例として、必要なのが菓子類を提供するために必要な「菓子製造業許可」です。
こちらも上記の「飲食店営業許可」と同様にキッチンで取得していれば問題ありませんが、確認が必要です。
詳細については、開業する都道府県の保健所に確認しましょう。
東京都の場合は以下をご参照ください。
https://www.fukushihoken.metro.tokyo.lg.jp/shokuhin/kyoka/files/2019tebiki.pdf
3.シェアキッチンのメリット・デメリット
メリットとしては以下の通りです。
①開業にかかる費用を抑えることができる
②資格の取得が少なく済む可能性がある
③他の飲食店と交流することができる
デメリットとしては以下の通りです。
①利用できる時間が制限される
②キッチン等の設備のカスタマイズに制限がある
まずメリットの①のように、「開業にかかる費用を抑えることができる」という点は大きなメリットです。
通常の飲食店では500万円~数千万円程開業の費用が掛かりますがシェアキッチンを利用すれば100万円以下でも可能です。
「開業したいが、初期費用が高く難しい」「気軽に飲食店を開業したい」などという思いを持つ方には魅力的な選択肢になるのではないしょうか。
メリットの②についても気軽に飲食店を開業を開業できるという意味で魅力となるでしょう。
前述の通り、「飲食店営業許可」をシェアキッチンで取得していれば、取得する必要がありません。この資格は自分で飲食店を開業する場合は保健所の立ち入り検査などを受ける必要があります。
メリット③の「他の飲食店と交流することができる」についても触れます。
シェアキッチンは複数の店が自分と同じキッチンを使うことになります。そのため、集客や販売するメニューなどノウハウを吸収できる機会となる可能性があります。このような環境が身近にあるのはメリットになりうるでしょう。
一方、デメリットもあります。
①の利用できる時間が制限されるという点は、シェアだからこそのデメリットでしょう。当然複数の飲食店が使うので、1つの飲食店あたりの使用時間は短くなります。「経営が好調なので、一日中営業したい」という飲食店の方には気になるデメリットなのかもしれません。
②は「キッチン等の設備のカスタマイズに制限がある」という点です。
事前に用意され、かつ他の飲食店が使うキッチンを自分が使うことになるので、キッチンの設備のカスタマイズに制限が出てくるのも想像できるでしょう。そのため食材を保管する場所に制限がでたり、提供する料理に合わせた調理器具を使うことができないという可能性も出てきます。
4.シェアキッチンを始めて開業準備を進めよう
確かに、シェアキッチンにもデメリットがあります。
シェアだからこそ、設備や営業時間などが制限されるなどです。しかしながら、何よりも「気軽に飲食店を開業できる」というのは今までの飲食店経営の形を覆す、大きなメリットではないでしょうか。
「飲食店を開業し、自分の店を持ちたい!」
「自分で店舗を経営したい」
このような思いから飲食店を開業したいと考える方には、シェアキッチンを用いた飲食店の開業を検討してみてはいかがでしょうか。